暇人映画レビュー

バカが書いた映画レビューです 初心者なので拙いですが、よろしくお願いします

『名もなき塀の中の王』

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新宿K's cinemaで観てきました!!
初めて行く映画館でしたのでチケット購入から入館までがタジタジでした汗
恥ずかしい笑


ストーリーをざっと説明、、、
期待の若手ジャック・オコンネルが演じる19歳の少年エリックが少年院でかなりの悪ガキだったらしく成人の刑務所に飛び級。
挨拶代わりにぶん殴るぐらい暴力的だったが、無給で働くセラピスト、その仲間、そしてその刑務所でまさかの再会を果たした父親、彼らと接していく内に徐々に主人公の行動に変化が起き始める、、



いわゆる刑務所モノです。
この映画、一人一人の登場人物の感情の移ろいが非常にわかりやすく、どの登場キャラにも感情移入しやすい。なので観る人によって感情移入するキャラは変わってくるし、感想も変わってくると思います。
刑務所でまさかの親父と再会するのですがその親父がものすごく不器用!!!
息子に対する愛情、親父としての責任、努力はすごく感じるのですがいざ本人の前に立つとそれを素直に表現できない!むしろより関係が悪くなっていく、、、
うーん、本当に不器用だ!!

無給のセラピストの気持ちも痛いほどわかります。いや、もちろんその気持ちわかるわ〜とは言えないですけど主人公をどうにか更生させたあげようとする努力はものすごく感じます。
そしてそのセラピーを受けている同胞達がまたいい奴ばかりで惚れます。


ストーリーだけみると主人公がただただ更生していく話だと思われると思いますが、そんなことはありません。
刑務所内での生活風景も非常にリアリティ溢れていて、個人的に『アメリカン・ヒストリーX』を思い出しました。
終始サントラがなく、ドアの開け閉めするときの錆びついた音が響き渡るのが印象的でした。


この映画は是非映画好きな方、『アメリカン・ヒストリーX』みたいなリアリティ溢れた刑務所モノが好きな方、そしてなによりジャック・オコンネルが好きな方にオススメしたいです。

なんせオコンネルのかわいいかわいいオコンネルがモザイクなしで観れますよ!女性のみなさん!!


8点/10点中



『ヒトラー暗殺、13分の誤算』

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【ストーリー】

何十回と暗殺されそうになるも、時には未然に防ぎ、時には別の人物に身代わりになってもらったりしてテロリストの猛襲をことごとく躱していた誰もが知ってる男、アドルフ・ヒトラー

歴史的事実、そして題名からも分かる通り今作の暗殺計画も結果は失敗。
しかしこの暗殺未遂が極めて惜しく、そして極めて異例な計画だった。

【映画の流れ、構成】

題名の13分の誤算。
ヒトラーの演説終了と共に柱に仕掛けられた爆薬が爆発し屋根が降り注いで潰れるという計画だったのに、至上最強の悪運の持ち主であるヒトラーはその日の天候が悪く、13分はやく演説を切り上げて退出してしまう、、、
これがいわゆる13分の誤算。

そして主人公エルザーはパトロールしていた警察に捕まり今回の爆破事件の犯人である証拠がポンポンでてきて投獄されてしまう。
ここまでがこの映画の始まり15分、掴みの部分である。


その後、エルザーは自分一人でこの暗殺を実行したと自白するが当然ナチ党の連中はそれを信じない。拷問に次ぐ拷問をし、どうにか黒幕を吐かせようとするも一向に名前が出てこず、自分一人でやったと言い張るばかり。それもそのはず、この暗殺計画は本当にエルザ一人で実行されたからである!!
だけどエルザー自身はただの家具職人、どの政党にも属しておらず、直接的にはナチ党からはなにもされてないはずの一般人がこんな大掛かりな暗殺計画を企てれるわけがない!
なぜヒトラー及びナチスを恨むのか、そしてどうやって建物の屋根を破壊できるほどの爆薬、またはその装置を調達できたのか。
それをエルザーの生い立ちと絡めた"過去"
拷問され、尋問されている"現在"
の二つの時間軸が同時に進行する構成である。

【見所】

見所はナチスの思想が徐々に人々に影響を与えているところを視覚的に観せているところにあると思います。
主人公の暮らしはすごく平和なのです。
海辺で楽器を演奏しながらみんなでワイワイ楽しんで、女の子と遊んで、親友と呑んで騒いで、、、
しかし徐々に徐々にナチ党が台頭し始め、徐々に徐々に主人公達の言論、自由が制限されていき、そしてナチ党の活動が過激化していきます。
はじめのほうでエルザーに絡んでた元気な少年がナチ党の服装をしていてかつて労働党に属していた強制労働者のことを蔑み、バカにしていたシーンが印象的でした。
町の看板も差別的な文字が描かれるようになったりと邪悪な思想が人々に植え付けられた様子が目に観てわかります。

【感想】

ナチ党が台頭してくる第二次世界大戦前のドイツに興味がある人、または受験勉強などでそこらへんの歴史を勉強した人には、自分の持っている知識と映像が結びつきとても楽しめる(?)と思います。やはり実話なのでリアルに、忠実にしたいという監督の意欲がよくわかる作品ですので、拷問シーンや処刑のシーンなんかはがっつりではないが引かれない程度の描写であります。そういったシーンが少しでもあるのはちょっと嫌だ、という方は気をつけてください!!



7点/10点中

設定が絶妙!!【SF近未来世界5選】

ディザスタームービー
パニックアクション
SFホラー
などなど
ジュラシックパークはSF。マッドマックスもSF。ゼログラビティもSF。それぞれ系統は違えどジャンルは同じです。このようにSF映画は非常に範囲が広く、SF内でも数多くのジャンルが存在します。そんな多くのジャンルの中でこの設定にはやられた!!設定だけで飯五杯はいける!!これぞSF!!と思うSF映画を勝手ながら5つほど紹介したいと思います。



【ソイレント・グリーン】


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人口の過多によって起こる物質枯渇、身分の格差を描いた近未来SF作品。

60歳になったら安楽死が義務付けられていたり、食料は基本的にソイレント社が開発し配給している不味そうなビスケットを食べるなど細かな設定が絶妙です。
全世界で問題視されているモノを肥大に表現し、警鐘する感じがいかにも70年代SF作品と感じました。


ミクロの決死圏


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ミクロ化した医師が患者の身体の中に入り、直接病原体を倒すという話です。

同じような設定で『インナー・スペース』、『ミクロキッズ』、最近では『アントマン』もそうなのでしょうか。
こういった人がミクロ化するという設定のいわゆる元祖的存在が『ミクロの決死圏』です。
しかし50年以上も前の作品なので、やはり映像技術に限界がありどうも安っぽく感じてしまいます。
そういうとこも味が出てていい!!と感じる方はぜひご覧になってください!
おもしろいですよ!


インセプション

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人の夢、潜在意識に入り込み、その人の秘密を暴くスパイの話です。

はい、ハズレがないノーラン先生です。
この映画のすごいところは"夢"をしっかり映像にしたことです。"悪"や"夢"など抽象的なことは映像化するのは非常に難しいと思いますが、なんの違和感もなく見ることができました。
設定+ノーラン先生の得意な人間一人の抱えたトラウマ、夢、感情が見事に融合していて物語もものすごく重厚感があり見応えがアリアリです!
本人は夢でみたことを映画にしたとおっしゃっていましたが、少なからず『13F』という映画にも影響されていると思います。
『13F』は仮想世界の話で非常に似ています。こちらを挙げても良かったのですがやはり、ドラマ、キャストも一緒に考慮してしまうと『インセプション』になりました。



第9地区

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難民となった宇宙人を受け入れてから20年が経ち、強制的に宇宙人の移住が行われるという話です。

この作品は観た時衝撃を受けました。
宇宙人交流作品は数多くありますが、この作品はそういった交流作品、それどころかSF映画全体に喝を入れた作品だと自分は思います。
挙げてったらキリがないぐらい多大な設定があります。
評価は賛否両論ですが、SF大好きでまだ未鑑賞の方は絶対どハマりすると思うので、ぜひ!!



ブレードランナー

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近未来のLAが舞台。主人公のデッカードは人造人間(レプリカント)の追跡を依頼され、調査を始める。

この作品も非常に評価が分かれる映画だと思います。
この作品は近未来の世界を汚く、陰うつなのに非常に魅惑的に描いていて全体的に暗いです。
人造人間を判別する機械から建物に映る大きなスクリーン、人々の移動手段に使用するメカなどの機械類も世界観とマッチしていて、監督リドリー・スコットの徹底的ぶりを伺えます。
人造人間も魅力的なキャラが多くてラストも考えさせられる、SF的魅力もエンターテイメント的魅力も十二分に楽しめます。
そしてこの後つくられたサイバーパンクが舞台のアニメ、映画などに非常に影響を与えた元祖的存在です。
今観るとやはり見劣りしてしまうかもしれないですが映画好きなら観て損はないと思います!



他にも『ガタカ』『サイレント・ランニング』『未来世紀ブラジル』『リベリオン』などまだまだ思いつくところはあります。正直5つに絞ることはできないですね、、、苦笑
50.60.70.80.90年代で近未来の描き方が当然違います。いろんな近未来世界があって楽しいです。
SF映画はやっぱり最高です!!




あ、インセプション第9地区は別に近未来世界ではないわ、ミスった

スポーツの秋!【身体を動かしたくなる映画3選】

秋といえば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、そしてスポーツの秋。
なにをやるにしてもとりあえず秋がベストだよと言わんばかりの都合良さ笑
まあ確かに適温ですしね。
自分も秋が一番好きです。なぜなら毛虫がいないからです!!毛虫は本当に無理なんです!

無駄話が過ぎました。

とりあえずなにか運動をしよう!身体を動かそう!と考えている人はこれを観れば運動が捗るよ!!っていう映画を勝手ながら3つほど紹介していきたいと思います。




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おそらく勘のいい方はこれが入るだろうなと思っていたはずです。
ヘレナ・ボナム=カーター
などが出演していて、メンツも内容もかなり強烈な作品です。 
とりあえず伝えたいことは終始筋肉!!ムキムキ!!ブラッド・ピットがクソカッケェ!!です。観ればわかります、はい。
これを観た後に何人の男が筋トレをしたでしょうか、腹筋、腕立てをしたでしょうか、想像がつきません!!
筋トレが最近マンネリ化してきたなぁという人にはかなりオススメです。

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【アルティメット】

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リーアム・ニーソン主演の『96時間』などでおなじみのピエール・モレル監督。
脚本にはアクションが大大大大好きなリュック・ベッソン
ストーリーはベッソン先生なのでそこまで注目するほどではないと思います。
この映画の特徴は何と言っても主演二人のアクション!!一人はパルクールアクションの第一人者、そしてもう一人はスタントマン出身。
スラム街の屋根をばんばん飛び回り、アクロバティックにばんばん敵をぶちのめします!
スピード感があってとても爽快な映画です。
『トランスポーター』や『96時間』が好きな人はかなり楽しめると思います。
そして見終わった後は走り回りたくなること間違いなしです!!
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最近ではロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウが出演した『シャーロック・ホームズ』とその続編を監督したイギリスのクエンティン・タランティーノと呼ばれるガイ・リッチーが監督です。
この監督は個人的に選曲のセンスがいいなぁと感じます。カット割りなども独特でして脚本も非常に凝っています。
などなど豪華です。

この映画は特にアクションシーンが多いわけでもなく、ほとんどがジェイソン・ステイサムの語りで物語が展開していきます。
ならばどこで身体が疼くんだ!!?
大丈夫です。しっかりあります。
物語の終盤、ブラッド・ピットがボクシングするシーンがあります。はい。
そのボクシングシーンがかなりかっこいいんです。
5分弱あるシーンなのですがそこにガイ・リッチー監督の魅力がつまってます!
独特なカット割りでスピーディに
素晴らしい選曲でドラマティックに
俳優陣の演技でかっこよく仕上がっております!!
その5分弱で気付けば腕立てをしていました。
ブラッド・ピットが好きな方は必見です。
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三作品中二作品はブラッド・ピットですね。やはり彼の風貌、肉体美に男はメロメロになるはずです。ちょっとキモいですね笑
他にもロッキーなどいろいろあると思いますがここではリアルに3つ選んでみました。
どの映画もとても面白いのでまだ未鑑賞の方はぜひ観てみてください。





俺的映画史に残る、名悪役ランキングベスト5!!

こういうのやってみたかった!!!!
こういうランキングやってみたかった!!
完全に自分の好みで書いてますので
「うわっ、まさかのこいつかよ」
と感じたり
「なんだよ、結構王道じゃねーか」
と感じたりするかもしれません。
なんならランキングにすること自体不快に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そういうネガティヴな感情を抱いてしまったら
「こいつ、センスねーな」と笑い飛ばしてください笑
平和に、、、

では始めます!!^_^




第5位

ビフ(バック・トゥー・ザ・フューチャーより)
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これぞ!!キング・オブ・脳筋!!!
気に入らないこと、奴がいたら暴力で解決、横暴な性格。
そして見た目、喋り方から全開に溢れる馬鹿さ加減!
かなり理不尽なのに妙に親近感があり、憎めないキャラクター。まさにジャイアンそのものです。
おそらくビフを好きな人はたくさんいらっしゃると思います。それほどみんなに愛され、バカにされている名悪役キャラクターです。
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【第4位】

ハデス』(ヘラクレスより)
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悪しき野望を秘めた冥界の王!
彼の喋り方、風貌、かっこよすぎです。
使えない部下を持ち、時々頭を悩ませたりするあたり、やはり憎めない悪役キャラクターです。
感情を頭の炎で表現したりと非常に可愛らしい奴です。
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【第3位】

ハンニバル・レスター』(羊たちの沈黙より)
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見る者を魅了するグルメな男性!
これはもう王道過ぎますね。
レスター博士が脱走するまでの演出なんかはとにかくむごく、ものすごいです笑
彼とクラリスの最初の会話のシーン。
まるで画面を通してこちらに語りかけてくるような不気味さ、緊張感が走ります。名シーンですね、はい。
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【第2位】

ジョーカー』(ダークナイトより)
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バットマンの宿敵であり悪の象徴!!
こちらは言わずもがなといった感じですね。
緑色の髪型に耳まで裂けた口、ピエロのようなメイクは非常に記憶に残る、夢に出てきそうな顔です。
ジャック・ニコルソン版ジョーカーも好きなのですが、ヒース・レジャー版ジョーカーのが人間味が一切感じられず、何を考えているかわからない感じがより強かったと思います。
映画の完成度も素晴らしく、文句無しだと思います。
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【第1位】

ミン皇帝』(フラッシュ・ゴードンより)
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え、、、、、?となってる方が多いと思います。フラッシュ・ゴードンを未鑑賞の方は誰???ってなっているだろうし、鑑賞済みの方はハンニバル・レスター、ジョーカーを超えるほどか??と思っていると思います。
以前フラッシュ・ゴードンを鑑賞した時、全体的に溢れ出てるチープ感、ストーリー展開の拙さを感じさせない圧倒的なカリスマ性をミン皇帝から感じました。初登場から彼にはもう釘付けになってしまい映画の内容が入ってきませんでした。何故でしょうね、自分でもわかりません。
おそらく、めっちゃブスの中に一人だけちょっと可愛いコがいるとすごく可愛く感じてしまう法則だと思います。
その法則にまんまとやられました。
自分の中では悪役を語る上では外せないキャラクターです。大好きです!!!
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以上で悪役ランキングは終了です。
見返してみると結構王道ですね。
もちろんまだまだかっこいい悪役はたくさんいます!(ダースベイダー、カーン、ベイツ、カイザーソゼ、フレディなどなど、、)
悪役は主役と同じぐらい大事な存在です。
悪役がいいと何故か映画全体が名作に見えてしまう、、
まだまだ沢山の映画を観て、沢山の悪役と素敵な出会いをしたいですね!


最後までご鑑賞ありがとうございます。
拙い文でしたが、自分の映画愛が伝われば幸いです、、

『顔のないヒトラーたち』

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ドイツ人自らがドイツ人を裁き、自国を見つめ直すきっかけとなったアウシュヴィッツ裁判。その裁判に至るまでの1人の若き検事の葛藤、苦闘を描いた作品。

戦後70年の月日が経ち、ドイツ同様に敗戦国であるわれわれ日本人にはかなり必見な映画だと思います。


【ストーリー】

舞台は1959年、フランクフルト。
主に交通違反の裁判を担当している若手熱血検事である主人公ヨハン・ラドマンが、元親衛隊(SS)の男が教師であるという情報を手に入れ、興味を持ち、一人で調査を開始する。そして少しずつ暴かれていくアウシュヴィッツ収容所での残虐行為、それを知ったヨハンはどこかで平和に暮らす元ナチス全員を戦争犯罪で裁こうとする話。

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【感想】

決して2時間では語れない、伝えられない重く、難しいテーマを見事に凝縮し再現できているところに監督の手腕の良さを感じました。
監督はジュリオ・リッチャレッリ。
調べてみたところ、なんと今作が監督として初の長編映画らしいです。恐るべし。

ストーリー展開は恋愛要素を絡めたり、主人公の想いに周辺の人々が徐々に呼応し始め協力していく感動があったりと決して終始重く、悲しい展開ではないのでエンターテイメントとしても見応えあります。
しかし部分部分で挿入される口頭ではあるが、残虐行為の説明、被害者が体験した収容所での身内の不幸、加害者の考え方、そして若者たちの収容所に対する無知具合が戦争の悲惨さ、戦後の問題を浮き彫りにしてきます。

収容所で残虐行為に加担した疑いのある男性を一目見ようと主人公が会いに行くシーン。その男性は周囲の人から親しまれていて戦時中、残虐行為をするようにはとても思えない、思わせてくれない描写が一番印象的でした。
善良な市民、心の優しい人を残虐なサイコキラーに仕上げる戦争の恐ろしさをそのシーンで感じました。


非常に重く、考えさせられる暗いテーマではありますが見応えのある、そして今こそ観るべき映画だと思います。オススメです!!


7点/10点中



追記:ヒューマントラストシネマ有楽町で鑑賞したのですが、トイレの個室2つにうんこが流されてませんでした。悲しい現実です。うんこに気をつけてください!

『ターボキッド』


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「チャリンコ版マッドマックス!!」
おそらくこの圧倒的B級感のするフレーズを聞いて疼く人がいるかもしれません。実際に自分がそうでした笑


ストーリーはいたってシンプルです。
核戦争によって文明が崩壊した世界を舞台に、コミックヒーローに憧れるヲタクな主人公キッド(マンロー・チェンバーズ)vs.水を支配する悪の首領ゼウス(マイケル・アイアンサイド)率いる殺人集団。

そこに少年少女の恋愛ドラマ、アドベンチャー、度を越えたスプラッター描写、そして本編全体から漂わせてくる80年代B級映画テイスト!!!この全てをぶち込んだ痛快SFアクション作品であります。


設定がマッドマックスに酷似しているが一つ大きく異なるところは、なんといってもチャリンコ!!
枯渇した世界でガソリンがないため登場人物全員がチャリンコに乗って暴れ狂っていて、しかもそのチャリンコのデザインがこれまたダサい!!
壮大な荒野を登場人物みんなしてキコキコキコキコ懸命に漕いでいる画は世紀末とは思えないぐらいのどかです笑

しかし殺人集団の凶悪度はハンパなく、悪の首領ゼウスの右腕的存在であるドクロマスクを被ったスケルトンとかいう男性は左手に飛ぶノコギリを装着していて、狙った獲物を容赦なく血祭りにあげる狂いぶり。
主人公キッドもレーザーを獲物に当てたら木っ端微塵に吹き飛ぶ時代背景を一切無視した超SF的レーザービームグローブを装着。
そしてあっという間に殺人集団を血祭りにあげます笑


設定、音楽からドラマ、スプラッターシーン、そしてストーリー展開全てがただただ安い!!ものすごくチープです笑
しかしそのチープさがバカバカしくて気づいたら大笑いしてて、熱くなって、感動してました!


スプラッター描写は本当に酷いので、耐性がない人は不快に思うかもしれません。
マッドマックス」と、それに近い文化
マチェーテ」などのアクションシーンのバカバカしさ
これ両方はもちろん!
どちらかが大好きな人でも間違いなく楽しめる映画だと思います!!
確か上映日も短かった気がするので、ぜひ劇場で鑑賞することをオススメします!!
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7点/10点