暇人映画レビュー

バカが書いた映画レビューです 初心者なので拙いですが、よろしくお願いします

『独裁者と小さな孫』

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個人的に12月の注目作品は3つあります!1つはもう言わずもがな。12月18日全世界同時公開『スター・ウォーズ フォースの覚醒』。12月23日公開の『クリード チャンプを継ぐ男』。
そして12月12日に公開した今作、『独裁者と小さな孫』です。


まず結論から言いますと、非常によかったです!面白い、とはまた違った余韻でしたが、見応えはかなりあります!


話の内容はというと、ある国で起きた革命の話です。日本ではあまり革命などは馴染みがないものだと思います。
主人公は革命が起きる前、独裁体制を行っていた大統領と、受け継ぐために赤子の頃から自意識の訓練を受けていた戦争を知らない孫。この2人が革命によって怒れる国民から逃走する逃走劇です。
バレないよう放浪する旅芸人に変装し逃走する先々、元大統領とその孫が目にするのは非常に痛々しい光景。
お金も食べ物もない田舎の国民
武装した兵士による女性への暴行
政治犯罪を犯し何年も投獄され、人生を奪われた者
その人々は皆口を揃えて言う
「なにもかもあの大統領が悪かったんだ。」
後悔の念を目に浮かべるも、もう取り返しがつかない…
国民の怒りの限度はとうに超え
「銃殺などで簡単に死なせるものか」
「目の前で孫を殺せ!苦しめて殺せ!」
と恐ろしい怒号が飛び交うばかり。


観てるこちら側まで国民の憎悪、怒りが伝わってきます。
果たしてどちらが正義で悪なのか…
歴史上独裁者は悪者扱いされているのですが、今作の面白いところは何故かこの独裁者に感情移入してしまうことです。
憎しみが憎しみを生む、いわゆる負の連鎖が主なテーマなので非常に重いです。
上映時間は120分なのですが、いろいろなことが凝縮されているので体感時間では6000分ぐらいでした笑
体力がいる映画ですが、観賞後考えさせられました。




あー疲れた

8点/10点中