暇人映画レビュー

バカが書いた映画レビューです 初心者なので拙いですが、よろしくお願いします

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』

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【ストーリー】

何十回と暗殺されそうになるも、時には未然に防ぎ、時には別の人物に身代わりになってもらったりしてテロリストの猛襲をことごとく躱していた誰もが知ってる男、アドルフ・ヒトラー

歴史的事実、そして題名からも分かる通り今作の暗殺計画も結果は失敗。
しかしこの暗殺未遂が極めて惜しく、そして極めて異例な計画だった。

【映画の流れ、構成】

題名の13分の誤算。
ヒトラーの演説終了と共に柱に仕掛けられた爆薬が爆発し屋根が降り注いで潰れるという計画だったのに、至上最強の悪運の持ち主であるヒトラーはその日の天候が悪く、13分はやく演説を切り上げて退出してしまう、、、
これがいわゆる13分の誤算。

そして主人公エルザーはパトロールしていた警察に捕まり今回の爆破事件の犯人である証拠がポンポンでてきて投獄されてしまう。
ここまでがこの映画の始まり15分、掴みの部分である。


その後、エルザーは自分一人でこの暗殺を実行したと自白するが当然ナチ党の連中はそれを信じない。拷問に次ぐ拷問をし、どうにか黒幕を吐かせようとするも一向に名前が出てこず、自分一人でやったと言い張るばかり。それもそのはず、この暗殺計画は本当にエルザ一人で実行されたからである!!
だけどエルザー自身はただの家具職人、どの政党にも属しておらず、直接的にはナチ党からはなにもされてないはずの一般人がこんな大掛かりな暗殺計画を企てれるわけがない!
なぜヒトラー及びナチスを恨むのか、そしてどうやって建物の屋根を破壊できるほどの爆薬、またはその装置を調達できたのか。
それをエルザーの生い立ちと絡めた"過去"
拷問され、尋問されている"現在"
の二つの時間軸が同時に進行する構成である。

【見所】

見所はナチスの思想が徐々に人々に影響を与えているところを視覚的に観せているところにあると思います。
主人公の暮らしはすごく平和なのです。
海辺で楽器を演奏しながらみんなでワイワイ楽しんで、女の子と遊んで、親友と呑んで騒いで、、、
しかし徐々に徐々にナチ党が台頭し始め、徐々に徐々に主人公達の言論、自由が制限されていき、そしてナチ党の活動が過激化していきます。
はじめのほうでエルザーに絡んでた元気な少年がナチ党の服装をしていてかつて労働党に属していた強制労働者のことを蔑み、バカにしていたシーンが印象的でした。
町の看板も差別的な文字が描かれるようになったりと邪悪な思想が人々に植え付けられた様子が目に観てわかります。

【感想】

ナチ党が台頭してくる第二次世界大戦前のドイツに興味がある人、または受験勉強などでそこらへんの歴史を勉強した人には、自分の持っている知識と映像が結びつきとても楽しめる(?)と思います。やはり実話なのでリアルに、忠実にしたいという監督の意欲がよくわかる作品ですので、拷問シーンや処刑のシーンなんかはがっつりではないが引かれない程度の描写であります。そういったシーンが少しでもあるのはちょっと嫌だ、という方は気をつけてください!!



7点/10点中